- 2023/02/24 掲載
午前の日経平均は大幅反発、植田氏の金融緩和継続発言を好感
日経平均は前営業日比40円高と小反発してスタートした後、徐々に上げ幅を広げた。午前9時半過ぎに衆院で植田候補の所信聴取が始まり、現在の金融政策について「副作用をもたらしているが、経済・物価情勢踏まえると必要かつ適切な手法」と発言すると当面は金融緩和が継続するとの思惑が広がり、指数は300円超高まで上値を伸ばした。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「金融緩和を継続するという(植田氏の)語り口に驚きはなかった」と指摘。「(金融緩和継続で)為替が円高には振れにくいと市場が解釈した場合、今後の日本株にとってはプラスに働くとみている」という。
所信聴取が始まりいったんあく抜けしたことから「後場にはもう一段高が期待でき、日経平均2万7500円まで戻すことも期待できる」(山口氏)とみられている。
米半導体大手エヌビディアが22日に発表した決算が好調だったことで、半導体関連株が堅調に推移した。東京エレクトロンは6.1%高、アドバンテストは7.8%高。ディスコは6.4%高と年初来高値を更新した。
一方、植田氏の所信聴取を受け、みずほフィナンシャルグループや三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループhなどの金融株は軟調だった。
TOPIXグロース指数は0.77%高、同バリュー指数は0.38%高で、グロース株が優位だった。
TOPIXは0.57%高の1986.43ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆6999億8100万円だった。東証33業種では、値上がりは海運業や電気機器、不動産業など24業種となった一方、値下がりは医薬品や鉱業など9業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1288銘柄(70%)、値下がりは462銘柄(25%)、変わらずは84銘柄(4%)だった。
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