- 2023/02/25 掲載
ウクライナ侵攻以来、現金に3540億ドル流入=BofA調査
[ロンドン 24日 ロイター] - バンク・オブ・アメリカ(BofA)が24日公表したEPFRのデータに基づく調査によると、2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が世界の金融市場を揺るがして以来、3540億ドルが現金に流入した
現金への多額の流入はロシアの侵攻が引き起こした経済の不確実性が高まっているのを示している。侵攻はエネルギー価格と世界的なインフレの高騰を招き、高インフレを抑制するために中央銀行は利上げを余儀なくされ、株式・債券市場に大打撃を与えた。
BofAによると、22年2月以降に債券ファンドから1350億ドル、金から120億ドルがそれぞれ流出。株式ファンドには400億ドルが流入した。
ウクライナでの戦闘が長引く中でも、23年に入ってから投資家はより積極的な姿勢を示しており、特に債券に対してポジティブになっている。
BofAによると、直近週の債券ファンドへの資金流入は49億ドル。流入は8週連続となり、21年11月以来、最長となった。
株式からは70億ドルが流出した。
欧米の経済状況の改善で一部の投資家は活発となる一方、中銀が利上げを終えるにはほど遠いように見えるとして依然神経質な向きもいる。
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