• 2023/02/25 掲載

スリランカ、3月に支援決定も=十分な債務削減必要―シンクタンク代表

時事通信社

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【ベンガルール時事】23日に開幕した20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、途上国の債務問題は主要議題の一つに挙げられる。議長国インドにとって、隣国スリランカの債務再編を、中国を巻き込んで実現できるかは大きな関心事だ。スリランカの独立系シンクタンク、ヴェリテリサーチのニシャン・デメル代表に展望を聞いた。

―スリランカ債務再編交渉の状況は。

国際通貨基金(IMF)による支援の正式決定を受けるため、中国や日本、インドを中心とするすべての2国間債権者に協力を保証してもらえるよう話し合いを進めている。スリランカ政府は3月末までにIMFの正式な支援決定を得たいはずだ。

―支援決定へ課題は。

中国は、IMFの支援計画が掲げる(財政再建などの)目標に同意すると明言していない。債務再編において中国には、他の2国間債権者が平等に扱われると確証を得られるよう明確に保証することが求められている。

―スリランカの財政再建へ必要なことは。

(少なくとも)5年以内に債務問題が再燃することがないように十分な規模の債務減免が重要だ。小規模な債務減免は債権者の合意を得やすいが、持続可能な解決策とは言えない。

―G20でどのような議論を期待するか。

スリランカは(低所得国の債務問題に対処する)G20の「共通枠組み」の直接の対象ではない。ただ、世界の多くの国が直面している債務問題の迅速な解決には、先進国だけでなく、すべての債権者が一堂に会する機会を持つことは重要だ。新型コロナのような突然の危機で債務危機や資本流出に陥った国を適切に支援する国際的な枠組みの整備が課題だ。

【時事通信社】 〔写真説明〕オンラインでインタビューに答えるスリランカのシンクタンク、ヴェリテリサーチのニシャン・デメル代表

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