- 2023/02/28 掲載
ウクライナ中銀、4月に国内商業銀行のストレステスト実施へ
ロシアによる侵攻でウクライナの昨年の経済規模はおよそ3分の2に縮小。ただ銀行システムは持ちこたえ、企業や市民向けの決済業務を滞りなく継続している。
こうした中でピシュニー氏は「われわれは4月から銀行の評価作業を開始する」とフェイスブックに投稿。具体的な確認事項として(1)システム上で重要な銀行の使命(2)国有銀行の役割(3)戦争に起因する不良債権(4)中小企業向け融資(5)金融サービスの利便性――などを挙げた。
中銀はストレステストを通じて、将来のショックへの銀行の備えを万全にするとともに、資本を補充できるまでの期間を設定したい意向。またこのテストによって、戦争の痛手から事業が立ち直るのにどれぐらいかかるかも示されそうだ。
大半の銀行は今後利益が見込めるおかげで資本の補充が可能になるが、一部では株主の支援が必要になるかもしれない、と中銀は予想している。
中銀は「各銀行は戦争が長期化する環境下で融資の再開と事業モデルの下支えに注力しなければならない」と強調した。
ウクライナには67の商業銀行があり、銀行システムのおよそ50%を政府がコントロールしている。
PR
PR
PR