ブラジルの銀行融資残高、1月は前月比－0.3％　1年ぶり減少

［ブラジリア　２７日　ロイター］ - ブラジル中央銀行が２７日発表したデータによると、１月の国内銀行融資残高が前月比０．３％減少し、５兆３０００億レアル（１兆ドル）となった。減少は１年ぶり。

インフレ対策として行われた積極的な金融引き締めを受け、金利上昇で借入コストが上昇するとのシナリオ下で、融資ペースの鈍化が強まる公算であることが示された。

１月の企業向け融資は２．４％減少、家計向けは１．１％増加した。

前年同月比では１３．６％増と、前月の１４．０％から減速した。

中銀統計部門トップのフェルナンド・ロチャ氏は、季節的な動きに続き企業に対する貸しはがしが起こったと指摘。ただ前年同月より「やや大幅な」鈍化だったと述べた。