• 2023/03/01 掲載

カナダ22年第4四半期GDPはゼロ成長、金利据え置き観測を支援

ロイター

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[オタワ 28日 ロイター] - カナダ統計局が28日発表した2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は年率換算で前期比0.0%とゼロ成長となった。平均1.5%増を見込んでいた市場予想と、カナダ銀行(中央銀行)予想の1.3%増を下回った。

カナダ中銀が3月の次回政策会合で金利据え置きを決めるとの見方を裏付けるものとなった。

一方、今年1月は前月比0.3%増となった可能性が高いことも示された。

昨年12月のGDPは0.1%減。市場予想は横ばいだった。

統計局は今年1月に鉱業、採石業、石油・ガス採掘、卸売業などの部門が0.3%増え、年初はより強固になった可能性が高いと指摘した。

統計局によると、22年第4・四半期のGDPは在庫積み増しの遅れ、機械と設備、住宅への投資減のマイナス影響があり、家計・政府支出の増加と純貿易収支の改善が相殺された。

TD証券のマクロストラテジスト、ロバート・ボス氏は「利上げが需要抑制に効果を及ぼしていることを示し、カナダ中銀にわずかながら安心感を与えるものだった」と述べた。

スコシアバンクで資本市場を担当するデレク・ホルト氏は「複数の指標がまちまちの内容を示しているため、カナダ銀行は3月8日の会合後もデータを慎重に評価するだろう」と述べ、金利据え置きは「ほぼ確実」との見解を示した。

金融市場は、カナダ中銀が次回会合で政策金利を4.50%に据え置くとの予想を維持。今年後半の追加利上げ観測も減退している。

中銀は高インフレ抑制のため記録的なペースで政策金利を引き上げてきたが、今年1月には23年1─9月の間に経済が失速して景気後退(リセッション)に陥る可能性があると予想した。

中銀の最新の四半期企業調査でもカナダ企業が金利上昇によって投資計画や個人消費が抑制されているため、今後1年間に緩やかな景気後退が起こると予想している。

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