ノババックス、事業継続巡り不透明感　コスト削減へ

[ニューヨーク ２８日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社・ノババックスは２８日、今後の事業継続が見通せないとし、コストを削減する方針を示した。

２０２３年の収入や米政府からの資金支援などを巡り、先行き不透明感があるとした。ただ、今後１年間の事業資金としては十分な資本を確保していると説明した。

第４・四半期の損益は１億８２００万ドル（１株当たり２．２８ドル）の赤字だった。売上高は３億５７００万ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の３億８３００万ドルを下回った。

同社株は引け後の取引で２０％超下落した。

ジョン・ジェイコブス最高経営責任者（ＣＥＯ）は「事業計画を実行すれば、年末だけでなく来年も優勢な状況になる」と説明した。

２２年末時点の手元資金は１３億３０００万ドルだった。

ジェイコブス氏は、ノババックスのようなタンパク質ベースのワクチンはメッセンジャーＲＮＡベースの競合他社製品よりも製造に時間がかかるとし、短期的には事業計画にリスクがあるとした。

人員削減などのコスト削減を計画しているとしたが、具体的な数字は明らかにしなかった。同社ウェブサイトによると、従業員は１５００人以上いる。