• 2023/03/01 掲載

NY外為市場=ドル上昇、月間では昨年9月以降で初の値上がりに

ロイター

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[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、不安定な地合いの中、ドルが主要通貨に対して小幅に上昇した。月間では昨年9月以降で初の上昇となる勢い。リセッション(景気後退)懸念はあるものの、持続的な高インフレを背景に金利が当面上昇を続けるとの見方を受けた。

ドル指数は0.22%高の104.88。月間では2.7%高となる見込み。

ただ、この日発表された経済指標で米連邦準備理事会(FRB)による利上げが過熱気味の経済を冷やし始めている兆候が示され、ドルの上値をやや抑えた。

コンファレンス・ボード(CB)が28日発表した2月の米消費者信頼感指数は102.9と、前月の106.0から低下した。ロイターがまとめたアナリスト予想は108.5だった。

インタラクティブ・ブローカーズのシニアエコノミスト、ホセ・トレス氏は、信頼感指数の低下は「インフレとの戦いにおいて好ましいものだが、米国内総生産(GDP)の約70%を占める個人消費の減少という大きな犠牲を暗示している」と述べた。

また、米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズが28日に発表した2022年12月のS&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数は、全国の住宅価格指数が前年同月比5.8%上昇と、伸びは前月の7.6%から鈍化し、2020年半ば以降で最小となった。

2月のシカゴ景気指数も予想を下回った。

市場では3月10日に発表される2月の米雇用統計と14日に発表される消費者物価指数(CPI)が注目されている。両者ともFRBの金融政策に影響を及ぼす可能性がある。

UBSのFXストラテジスト、バシリ・セレブリアコフ氏は「ディスインフレは続いている。1月にはやや停止したが、反転したわけではない。ドル高は一部誇張されているとみているため、ドル上昇は徐々に弱まっていくだろう」と述べた。

ドル/円は序盤に一時136.93円と2カ月超ぶりの高値を付けたが、米経済指標を受けて反転し、終盤は0.06%安の136.15円。

日銀副総裁候補の内田真一日銀理事は28日、参議院議院運営委員会の所信聴取で、金融緩和を継続して日本経済を支える必要があると表明した。

円はユーロやポンドに対して2カ月ぶりの安値を付けた。

ユーロ/ドルは0.25%安の1.0583ドル。

ポンド/ドルは0.09%安の1.2052ドルだった。

ドル/円 NY終値 136.20/136.24

始値 136.76

高値 136.93

安値 135.75

ユーロ/ドル NY終値 1.0576/1.0580

始値 1.0607

高値 1.0645

安値 1.0575

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