- 2023/03/01 掲載
財新の中国製造業PMI、2月は51.6に上昇 7カ月ぶり節目超え
[北京 1日 ロイター] - 財新/S&Pグローバルが1日発表した2月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.6と前月の49.2から上昇し、7カ月ぶりに好不況の分かれ目である50を上回った。厳格な新型コロナウイルス規制が解除され、生産や新規受注、消費者需要が回復した。
ロイターがまとめた市場予想の50.2も上回った。
財新PMIは昨年6月以来の高水準。国家統計局が発表した製造業PMIも堅調だった。
生産指数が6月以来の高水準となった。新規受注指数は7月以来初めて50を超え、2021年5月以来の高水準だった。
新規輸出受注も7月以来初めて50を超えた。投入コストの上昇と需要改善を背景に製造業者は輸出品目の価格を引き上げた。
財新PMIの調査対象は小規模企業と沿岸地域を中心としており、多くの輸出業者が含まれている。
雇用が約1年ぶりに拡大した一方、受注残が2カ月連続で増えており、工場の操業能力に対する圧力の高まりを示唆している。
ただ、企業の信頼感は引き続き高まっており、全般的な楽観度合いを示す指数は21年3月以来の高水準となった。
財新智庫のシニアエコノミスト、王哲氏はノートで「とはいえ、パンデミックの影響は依然として広範囲にわたっている。今のところ、景気回復の基盤はまだ強固ではなく、生産や社会秩序が完全に正常に回復するには時間がかかるだろう」と指摘した。
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