- 2023/03/01 掲載
クリーンエネ向け銀行融資、化石燃料1ドル当たり81セント=調査
世界の気温上昇を産業革命前から1.5度に抑えるためには、30年までに化石燃料向け投資1ドルに対し再生可能エネルギーに4ドル投資する必要があるとされている。
ブルームバーグNEFは、1.5度目標に向けた銀行の取り組みを評価するため1142行のデータを集計し「エネルギー・サプライ・バンキング・レシオ」を算出している。
21年のエネルギー供給向けの融資総額は1兆9000億ドル。うち化石燃料向けが1兆ドル強、低炭素エネルギー事業・企業向けが8420億ドル。
銀行の低炭素エネルギー向け融資は化石燃料向け融資1ドルに対し81セント。これは世界のエネルギー供給投資における比率(1ドル当たり90セント)を下回る。
比率は銀行間でばらつきがあり、BNPパリバが1.7、ドイツ銀行が2.2だったのに対し、カナダロイヤル銀行(RBC)が0.4、JPモルガンは0.7だった。地域的な重点や顧客層、戦略の違いが影響したとブルームバーグNEFは指摘した。
JPモルガンの広報担当者は、エネルギー分野全般向けに融資を行っており、30年までに1兆ドルのグリーン関連融資目標を掲げていると説明した。
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