- 2023/03/01 掲載
独失業率、2月は5.5%で横ばい 「労働市場は強靭」
[ベルリン 1日 ロイター] - ドイツ連邦雇用庁が1日発表した2月の失業率(季節調整後)は5.5%で、厳しい経済情勢にもかかわらず、前月から変わらずだった。
失業者数(同)は前月比2062人増の250万9000人。
連邦雇用庁のアンドレア・ナーレス長官は「労働市場は全体として強靭(きょうじん)だ」と述べた。
失業者は前年同月比では19万2000人増。ロシアのウクライナ侵攻後に流入したウクライナ避難民を除外すると、失業者は前年比で小幅に増加した。
季節調整前では失業者数は前月から4000人増え262万人だった。
コメルツ銀行のチーフエコノミスト、ヨルグ・クレーマー氏は、企業の人手不足は東西統一以降で最も深刻で雇用市場は活況だと指摘した。IFO研究所の調査によると、即戦力になる人材が不足していると回答したドイツ企業の43.6%を占めた。
ドイツ労働市場・職業研究所(IAB)の予測部門責任者エンゾ・ウェーバー氏は、企業が人材の補充が困難だと考え雇用を維持しているため、レイオフが歴史的低水準にあると指摘。
「労働市場は依然よりは引き締まっているが、まだ完全雇用状態ではなく過熱しているとは思わない」と述べた。
一方、INGのマクロ担当グローバルヘッドのカルステン・ブルゼスキ氏は、労働市場は昨年9・10月に最も逼迫していたが、その後穏やかに緩和してきていると指摘し、今後レイオフや短期労働者が徐々に増えると予想した。
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