- 2023/03/02 掲載
伊GDP、22年は前年比3.7%増と堅調 財政赤字は政府目標超過
ユーロ圏3位の経済国イタリアの成長率は21年の7.0%(従来発表の6.7%から上方改定)から鈍化したものの、22年第1─3・四半期に予想を超えて持ち直し、政府の直近の見通しとほぼ一致した。
イタリアの銀行大手ウニクレディトのイタリア担当チーフエコノミスト、ロレダナ・フェデリコ氏は「個人消費や設備投資、輸出がGDPの持続的成長に大きく貢献した」との見方を示した。
ISTATによると、建設業や複数のサービス部門が成長への寄与度を高めた一方、農業は低下した。
財政はあまり楽観視できない状況にあり、22年の財政赤字のGDP比は8.0%と、昨年11月に設定された公式目標の5.6%を超えている。欧州連合(EU)統計局が決めた税額控除の分類方法の影響を受けた。
過去2年分の財政赤字も21年はGDP比の7.2%から9.0%に、20年は9.5%から9.7%にそれぞれ改定された。
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