- 2023/03/02 掲載
米国株式市場=S&Pとナスダック続落、製造業データ受け利上げ懸念高まる
米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業総合指数(NMI)は47.7と、拡大と縮小の分岐点となる50を4カ月連続で下回り、原材料価格が上昇したことも示した。
これを受け、米10年債利回りは4.01%まで上昇。昨年11月以降初めて4%を上回った。市場の金利見通しを反映する2年債利回りも一時4.904%と2007年以来の高水準を付けた。
アメリプライズ・ファイナンシャルのチーフ市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンビーン氏は「インフレが1月時点の大方の予測よりも根強いことが改めて示された」と指摘。FRBはさらに金利を引き上げるだろうとし、国債市場はこのところ最終的な金利水準が6%付近になる可能性が高いことを示していると話した。
ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は1日、次回会合での利上げについて、0.25%ポイントと0.5%ポイントのどちらにも「オープンマインド」と述べた。
アトランタ地区連銀のボスティック総裁は1日に公表した論説で、根強い高インフレを受け、FRBは必ずしも予想以上に金利を引き上げる必要はないとしつつ、5─5.25%のレンジに引き上げ、「24年を通じ」その水準を維持する必要があるという見解を示した。
ダウ工業株30種はほぼ変わらず。重機械メーカーのキャタピラーが4施設の労働者を代表する組合と暫定合意に達したと発表し、株価が3.81%上昇したことに支援された。
S&P主要セクターは大方が下落した。エネルギーや素材は上昇。2月の中国製造業購買担当者景気指数 (PMI)が12年4月以来の高水準を記録し、コモディティー(商品)価格が上昇したことが背景。
電気自動車(EV)大手テスラは投資家向けイベントを控え、1.43%下落した。関係筋によると、主力スポーツ用多目的車(SUV)「モデルY」の改良型の導入を計画している。
バイオ医薬品会社ノババックスは25.92%の大幅安。今後の事業継続が見通せないとし、コストを削減する方針を示した。
米取引所の合算出来高は110億株。直近20営業日の平均は113億9000万株。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.32対1の比率で上回った。ナスダックでも1.29対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 32661.84 +5.14 +0.02 32656.37 32746.15 32500.71
前営業日終値 32656.70
ナスダック総合 11379.48 -76.06 -0.66 11447.58 11479.00 11349.87
前営業日終値 11455.54
S&P総合500種 3951.39 -18.76 -0.47 3963.34 3971.73 3939.05
前営業日終値 3970.15
ダウ輸送株20種 14765.51 +42.83 +0.29
ダウ公共株15種 890.69 -16.30 -1.80
フィラデルフィア半導体 2955.83 -2.56 -0.09
VIX指数 20.58 -0.12 -0.58
S&P一般消費財 1115.49 -14.52 -1.28
S&P素材 518.32 +3.51 +0.68
S&P工業 855.08 +3.20 +0.38
S&P主要消費財 746.03 -5.70 -0.76
S&P金融 590.77 -2.25 -0.38
S&P不動産 236.20 -3.57 -1.49
S&Pエネルギー 650.37 +12.36 +1.94
S&Pヘルスケア 1477.49 -2.69 -0.18
S&P通信サービス 172.47 -1.06 -0.61
S&P情報技術 2360.87 -19.39 -0.81
S&P公益事業 323.16 -5.66 -1.72
NYSE出来高 10.09億株
シカゴ日経先物3月限 ドル建て 27485 - 45 大阪比
シカゴ日経先物3月限 円建て 27485 - 45 大阪比
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