- 2023/03/02 掲載
NY外為市場=ドル下落、堅調な中国指標受け商品関連通貨高い
[ニューヨーク 1日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが幅広い通貨に対して下落した。中国の堅調な製造業関連指標を受けてコモディティー関連通貨が買われたほか、ドイツのインフレ加速を背景にユーロも上昇した。
豪ドル、ニュージーランド(NZ)ドルとともに、中国人民元が上昇。中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は52.6と1月の50.1から予想以上に上昇し、2012年4月以来の高水準を記録した。
FXコンサルティング会社クラリティーFX(サンフランシスコ)のエグゼクティブディレクター、アモ・サホタ氏は「市場は米国以外の一部の経済指標に反応した」と指摘。「きょうの注目すべき点は一部のコモディティー関連通貨のアウトパフォームだ。市場は中国のPMIを織り込んでいる。中国PMIは非常に堅調な内容で、中国の復活を示している」と述べた。
ユーロもアウトパフォームし、対ドルで0.8%高の1.066ドル。
ドイツ連邦統計庁が1日発表した2月の消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で前年比9.3%上昇と1月の9.2%上昇から加速し、市場予想(9.0%上昇)を上回った。
クラリティーFXのサホタ氏は「ドイツのインフレ率は欧州中央銀行(ECB)による一段の対応への期待を裏付け、ユーロを支援した」と述べた。
ドル指数は0.5%安の104.42。
米供給管理協会(ISM)が1日発表した2月の製造業総合指数(NMI)が47.7と、拡大と縮小の分岐点となる50を4カ月連続で下回ったこともドルの重しとなった。
ドル/円は136.20円で横ばい。
オフショア人民元は1.1%高の6.8779元。昨年11月末以降で最大の上昇を記録した。
NZドルは1%高の0.6248米ドル。豪ドルは0.4%高の0.6752米ドル。
ポンドはほぼ変わらずの1.2016ドル。イングランド銀行(英中央銀行)のベイリー総裁は1日、利上げ局面が終わりに来ている可能性を排除しない一方、今後の政策について確たる見通しを示すのは時期尚早との見解を示した。
ドル/円 NY終値 136.16/136.21
始値 135.34
高値 136.32
安値 135.27
ユーロ/ドル NY終値 1.0665/1.0669
始値 1.0669
高値 1.0691
安値 1.0645
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