- 2023/03/02 掲載
午前の日経平均は小反落、米ハイテク株安で半導体株が軟調
日経平均は前日比48円高と小幅に続伸してスタート。寄り付き後も上げ幅を拡大し、一時100円超高となったが、上値では戻り待ちや利益確定の売りが出て、伸び悩んだ。上昇一服後はマイナス圏に転じ一時108円安となったが、前引けにかけて下げ幅を縮めた。
前日の米国市場では、製造業の景況感指数が市場予想を上回り、米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締め長期化への懸念から、米長期金利が上昇。ハイテク株比率の高いナスダック総合が下落して取引を終えた。
市場では、「米ハイテク株売りが警戒されており、日経平均も2万7500円を超えると上値が重い」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声が聞かれた。
一方、「中国経済の復調は日本株市場の下支えとなっている」(国内証券のストラテジスト)といい、景気敏感セクターや素材セクターがしっかりとなった。
TOPIXは0.11%安の1995.61ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆3370億0900万円だった。東証33業種では、値上がりが非鉄金属や鉄鋼、繊維業など21業種で、値下がりは電気・ガス業や証券業、精密機器など12業種だった。
個別では、ファーストリテイリングが2%高と寄り付きから堅調に推移。通期見通しを上方修正したエアトリは2.2%高となった。
一方、東京エレクトロンは1.6%安と軟調に推移した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが869銘柄(47%)、値下がりは854銘柄(46%)、変わらずは112銘柄(6%)だった。
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