米ＦＲＢ理事の講演中止、ズーム会議に参加者がポルノ画像表示

[２日 ロイター] - 米連邦準備理事会（ＦＲＢ）のウォラー理事が講演を予定していた２日のバーチャルイベントは、米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのサービスを利用したビデオ会議で１人の参加者が他の参加者が見える形でポルノ画像を表示したことから、中止された。

イベントを主催した中規模銀行団体、ミッドサイズ・バンク・コーリション・オブ・アメリカ（ＭＢＣＡ）の幹部、ブレント・タークス氏は、視聴者の映像やマイクをオフにするセキュリティスイッチの１つが誤って設定されていた疑いがあるが、詳細は不明と説明した。

ズーム会議に参加したロイターの記者によると、イベント開始の数分前に「ダン」というスクリーンネームの参加者がポルノ画像を表示し始めた。主催者は、参加者のマイクとカメラ映像をオフにしていなかった。

ＦＲＢはウォラー理事の講演原稿を公表している。

ズームは新型コロナウイルス禍で利用が急増したが、不審者がオンライン会議に乱入する「ズーム爆弾」などセキュリティーの問題について批判を受けている。