- 2023/03/03 掲載
コインベースなど暗号資産交換大手、シルバーゲートとの取引関係解消
1日にシルバーゲートが年次報告書の提出延期を表明したことを受けた措置。シルバーゲートは、昨年11月の暗号資産交換業者FTXトレーディングの経営破綻後に動揺した投資家からの資金引き出しが相次ぎ窮地に陥っており、追加的な証券売却を通じて債務を返済したと説明。さらに事業存続が可能かどうかを検討しているという。
シルバーゲートは、FTXやFTX創業者で訴追中のサム・バンクマンフリード被告が運営するヘッジファンドのアラメダ・リサーチとの取引が問題視され、米議会が調査に乗り出す事態になっている。
UBSのFX・暗号資産ストラテジスト、イバン・カチコフスキ氏は「暗号資産交換業者が米国の銀行との取引関係を構築、ないし継続するのは難しくなる一方だ。少なくとも米国でより包括的な規制の枠組みが整うまでは、暗号資産業界の『オフショア化』が一定程度進む可能性がある」と指摘した。
ステーブルコイン発行を手がけるパクソスやサークル、シカゴ・オプション取引所のデジタル資産取引所、欧州の暗号資産交換業者ビットスタンプなどもシルバーゲートとの関係を打ち切った。
コインベースはかつてシルバーゲートの主要顧客の1つだった。ただコインベースとギャラクシー・デジタルはいずれも、足元でのシルバーゲート向けエクスポージャーは小さかったとしている。
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