独ＶＷ、供給制約緩和で23年は最大15％増収へ　市場予想上回る

［フランクフルト／ハンブルク　３日　ロイター］ - 独自動車大手フォルクスワーゲン（ＶＷ）は３日、供給制約の緩和に伴って今年の売上高が最大で３３１０億ユーロ（３５２０億ドル）に増加するとの見通しを示した。年間納車台数も前年比１４％余り増加し、９５０万台に達するとしている。

アルノ・アントリッツ最高財務責任者（ＣＦＯ）は「昨年のわれわれのパフォーマンスは、世界的に逆風が吹く環境下でグループとしての強じんさが高まったことを証明した。サプライチェーン（供給網）の制約は今年になって徐々に和らいでいくと想定され、高水準の受注残に対応できようになる」と述べた。

ＶＷが明らかにした最新の売上高伸び率見通しは１０―１５％。これは３０７０億―３３１０億ユーロに相当し、リフィニティブの市場予想の２８００億ユーロを上回ることになる。

配当額は普通株、優先株とも昨年実績から１．２０ユーロ増額されるという。