中国、金融システム改革を継続　外資に一段と開放へ

[北京／上海 ５日 ロイター] - 中国の李克強首相は５日、全国人民代表大会（全人代）の政府活動報告で、金融システムの改革を一段と進めて規制を改め、国内経済に対する金融リスクを防ぐとともに一段と外資に開放していく考えを示した。

優良不動産会社のリスクを回避し、地方政府の利払い負担を軽減するとも述べた。

李氏は「金融システムの改革を進め、金融規制を改善し、全ての関係者が地域およびシステム的な金融リスクから身を守るため全責任を負うことを確認する必要がある」と強調した。

２０２２年の中国経済は３％成長にとどまり、数十年ぶり低水準となった。政府は金融システムリスクに対処するための取り組みを強化している。中国経済は３年に及んだ新型コロナウイルス規制や不動産セクターの危機、民間企業への取り締まり強化、輸出需要の停滞などの影響を受けている。

経済成長促進に向け、中国国家発展改革委員会（ＮＤＲＣ）は５日、主要分野の改革を推し進め、引き続き外資へ開放する方針を示した。

ＮＤＲＣは「発展の妨げとなる制度的障壁を取り除くために重要な改革課題を遂行する」と説明した。