- 2023/03/07 掲載
景気後退回避したもようとイタリア財務相、利上げは「深刻な問題」
ただ、イタリアのような高債務国にとって欧州中央銀行(ECB)の利上げは「深刻な問題」をもたらすと警鐘を鳴らした。
イタリアの2022年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.1%減少。財務省は11月時点で、23年3月まで2四半期連続のマイナス成長を予測していた。
しかし政府当局者によると、現在では見通しを上方修正し、今年第1・四半期についてはプラス成長を見込んでいるという。
ジョルジェッティ氏はミラノの大学で講演し、「政府の措置は景気後退リスクの最小化に重点を置いてきた。最新のデータでは、景気後退は回避されたようだ」と述べた。
政府は新たな経済見通しや財政目標を4月に公表する。
ジョルジェッティ氏は、インフレ抑制に向けたECBの金融政策が「ゼロ金利やマイナス金利に慣れた世界で未知の利上げにつながっている」とも指摘し、「イタリアのような高債務国に深刻な問題をもたらす」と述べた。
PR
PR
PR