ＥＵ監督機関、女性取締役が少ない銀行を取り締まりへ

［ロンドン　７日　ロイター］ - 欧州連合（ＥＵ）の欧州銀行監督機構（ＥＢＡ）は７日、取締役会の多様性に関するポリシーを導入していないことが判明した２８％の銀行を取り締まる方針を示した。

ＥＢＡが８００近い銀行・投資会社から２０２１年末に収集したデータによると、執行役員に占める女性の比率は１８％、非執行役員では２８％にとどまった。

女性の収入は、執行取締役で男性より平均９．５％、非執行取締役で平均６％少なかった。

銀行は２０１４年以降、多様性に関するポリシーの導入を義務付けられているが、全体の２８％はまだ導入していない。銀行は取締役会の女性の比率について独自に目標を設定することが認められているが、一部のＥＵ加盟国では国内法で目標を定めている。

ＥＢＡの上級政策専門家、ベルント・ルンメル氏は「私たちはここで行動を起こし、各国の監督当局が何をしているか調査する」と表明。「全ての銀行が多様性に関するポリシーを採用し、独自の目標を持つことが重要だ」と述べた。

ＥＢＡは「ジェンダーバランスは緩やかに改善しているが、改善ペースが遅すぎる」と指摘している。