米貿易赤字、1月は1.6％増の683億ドル

［ワシントン　８日　ロイター］ - 米商務省が８日発表した１月の貿易赤字は前月比１．６％増の６８３億ドルだった。輸出入ともに力強い増加を示した中で、赤字は小幅に増えた。ロイターがまとめた市場予想の６８９億ドルより少なかった。

２０２２年１２月分は６７２億ドルと、前回発表の６７４億ドルから改定された。

貿易赤字が増えたのは、財（モノ）やコモディティー（商品）の価格が再び上昇したことが一因とみられる。

今年１月の輸入は３．０％増の３２５８億ドル。財（モノ）が３．７％増の２６７９億ドルとなり、うち自動車・部品・エンジンの輸入は過去最高だった。

消費財の輸入は４１億ドル増。携帯電話やその他家庭用品、医薬品、玩具、ゲーム、スポーツ用品が増えた。

資本財は１４億ドル伸び、電気機器と通信機器が増えた。

サービスの輸入は１億ドル増の５７９億ドルとなり、旅行の増加がけん引した。運輸サービスは減った。

輸出は３．４％増の２５７５億ドル。財の輸出が６．０％増の１７７８億ドルだった。資本財、消費財、自動車・部品・エンジンの輸出がそれぞれ過去最高となった。

サービス輸出は１６億ドル減の７９７億ドルとなり、旅行と運輸の減少が響いた。その他ビジネスサービスは増えた。

インフレ調整後の財の貿易赤字は３．６％増の１０１８億ドルとなった。