英財務省、上場誘致に向けレビュー開始へ　投資リサーチに焦点

[ロンドン ８日 ロイター] - 英財務省は８日、企業の上場誘致に向けて投資リサーチを改善する方法についてレビューを開始すると発表した。

ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社アームが今年は米国のみの上場を目指すと表明したことを受けた。

レビューは法律事務所ホーガン・ロヴェルズの弁護士主導で１３日に開始し、３カ月以内に財務省に報告する。

同省は「欧州を主導し、世界でも２位の上場先としてのロンドンの地位を高めるため、政府にできる具体的な措置を策定することを目指す」とした。

また、投資家は銀行や証券会社のアナリストによるリサーチを銘柄選びに利用するが、英国では特にテクノロジーや生命科学の分野でリサーチの質や量を巡り懸念が指摘されていると述べた。

これが企業のバリュエーションを押し下げ、資本調達の場としてのロンドンの魅力が低下することが懸念されている。