- 2023/03/15 掲載
米財務省の米銀破綻対応措置、債務上限の「Xデー」見通しに影響せず
財務省のデータによると、連邦預金保険公社(FDIC)はSVBの破綻に絡み、先週10日に過去最大規模となる400億ドルを財務省の一般勘定から引き出した。
大規模な引き出しによって政府資金が枯渇し債務不履行に陥る恐れのある「Xデー」がこれまでの予想以上に早まる可能性があるかという質問に対し、報道官はロイターに宛てた電子メールで「預金者と銀行システムの安定を守るために取った行動は、債務上限のXデーに影響しない」と応じた。
ライトソンICAPのアナリストは「FDICが400億ドルの現金を引き出したことで、財務省の現金残高はそれまでのわれわれの見通しを大きく下回った」とし、財務省がこれを補うことができければ、Xデーが早まる恐れがあるという見方を示した。
財務省は、少なくとも6月初旬までは債務支払い能力はあるという見通しを示している。米議会予算局(CBO)や民間の予測によると、議会が債務上限を引き上げなければ、財務省による緊急資金繰り措置が奏功し、9月までは資金は枯渇しない見通し。
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