米チャールズ・シュワブＣＥＯ、潤沢な流動性確保と強調

［ニューヨーク　１４日　ロイター］ - 米金融サービス会社チャールズ・シュワブのウォルト・ベッティンガー最高経営責任者（ＣＥＯ）は１４日、ロイターのインタビューに応じ、同社は潤沢な流動性を確保していると強調、米銀２行の経営破綻を受けて銀行株を幅広く圧迫している経営不安の払拭に動いた。

ベッティンガー氏は、同社は資本を調達しておらず、現時点では合併・買収（Ｍ＆Ａ）の対象にはなっていないと主張した。

同氏によると、顧客が資産を他社からシュワブに移したため、同社には１０日に４０億ドルの資産が流入した。

同氏はまた、証券部門とは切り離された銀行部門の資産について「安心している」との見方を示した。

シュワブは１３日、２月時点の顧客資産が前年同月比４％減の７兆３８００億ドルだったと発表した。

シュワブ株は１４日、前日比９．２％高の５６．６８ドルで取引を終えたが、シリコンバレー銀行の経営破綻を受けて多くの銀行株の下落が始まる前の８日よりも２５．６％低い水準となっている。