クレディ・スイス、米ＳＶＢ破綻の週に流動性指標ＬＣＲ変わらず

[１６日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイス（ＣＳ）は１６日、流動性に関する重要な指標である平均流動性カバレッジ比率（ＬＣＲ）が８─１４日の間に変化しなかったと明らかにした。この期間には米銀のシリコンバレー銀行（ＳＶＢ）とシグネチャー・バンクが破綻し、世界的な銀行危機への懸念が高まった。

顧客とのトークポイントを記した１６日付の従業員向けメモをロイターが確認した。それによると、平均ＬＣＲが約１５０％に改善したというウルリッヒ・ケルナー最高経営責任者（ＣＥＯ）の１４日の発言は、８日の指標を読み取ったものだという。

一方、ＣＳは１６日に公表したプレスリリースで、１４日時点のＬＣＲは１５０％とした。

同社はロイターに対し「顧客、同僚、その他の利害関係者向けに提示された文書にあるデータは全て正しい」とし、平均ＬＣＲは８日時点でも１４日時点でも正確だったとした。