- 2023/03/23 掲載
英シェル、株主に反対票要請 環境保護団体の提案巡り
フォロー・ディスは昨年12月、BP、シェブロン、エクソンモービル、シェルの年次株主総会を前に、1兆3000億ドル規模の資産を運用する主要機関投資家6人と共同で決議事項を提出したと明らかにしていた。
フォロー・ディスは各石油大手に対し、温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」に従い、30年までに温室効果ガス排出を実質ゼロにするよう求めている。これには、自社供給の燃料利用に伴う温室効果ガスを対象とした「スコープ3」などが含まれている。
科学者は、世界の平均気温上昇を産業革命前に比べて2度未満に抑えるとしたパリ協定の目標を達成するためには、30年までに世界全体で温室効果ガス排出を19年比で43%削減する必要があると指摘している。
シェルは投資家向けプレゼンテーションで、フォロー・ディスの決議事項を「株主の最善利益にならず、気候変動対策を支持するものでない」と批判。良いガバナンスに反すると訴えている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR