豪資源会社ライオンタウン、米アルベマールの買収案拒否　株価急騰

[メルボルン ２８日 ロイター] - 豪資源会社ライオンタウン・リソーシズは２８日、リチウム生産世界最大手の米アルベマールによる５５億豪ドル（３７億米ドル）の買収提案を拒否した。これを受けてライオンタウンの株価は５９％急騰した。

ライオンタウンは、西オーストラリア州の２カ所で大型リチウム鉱山を開発。アルベマールも西オーストラリアの２カ所の鉱山の権益を有しており、チリや中国にも主要拠点がある。

アルベマールが提示した１株当たりの買収価格は２．５０豪ドルで、ライオンタウンの直近の終値に６３．９％上乗せした水準。アルベマールはこれ以前にも２回の提案を行っていた。

ライオンタウンは、取締役会が提示価格について「過小評価」で株主の最善の利益にならないとの意見で一致したと述べた。

同社は米フォード・モーターや米テスラ、韓国ＬＧ化学の電池子会社と供給契約を結んでいる。