- 2023/03/29 掲載
米ケース・シラー住宅価格、1月は3.8%上昇 9カ月連続伸び鈍化
前月比(季節調整後)では0.2%低下した。
コアロジックのチーフエコノミスト、セルマ・ヘップ氏は「今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降の住宅ローン市場の反応を踏まえると、住宅ローン金利の良好な状態が維持されれば、供給不足が続く中、住宅価格の伸び予想外に上向く可能性がある」と指摘。ただ「現在も住宅ローン金利のボラティリティーが高い状態が続いていることに加え、銀行危機が発生していることで、消費者心理が再び打撃を受ければ、春の住宅購入に水が差される可能性もある」と述べた。
地域別では、南東部で前年比での伸びが好調さを維持。フロリダ州のマイアミとタンパでは2桁の上昇となった。ジョージア州のアトランタとノースカロライナ州のシャーロットでも価格は堅調に上昇。新型コロナウイルス感染拡大時に企業がどこからでも働ける柔軟性を提供したことで、南部に人口が流入している。
一方、西部では価格下落が継続。サンディエゴ、ポートランド、サンフランシスコ、シアトルなどで下落した。
米連邦住宅金融庁(FHFA)がこの日に発表した1月の住宅価格指数(季節調整済み)は前年同月比5.3%上昇。伸びは前月の6.7%から鈍化した。前月比では0.2%上昇。前月は0.1%低下していた。
関連コンテンツ
PR
PR
PR