• 2023/03/30 掲載

SVB破綻、経営陣・銀行監督・規制全ての失敗=バーFRB副議長

ロイター

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[29日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のバー副議長(金融監督担当)は29日、下院金融サービス委員会で開かれた公聴会で証言し、シリコンバレー銀行(SVB)の突然の破綻について、「経営陣は明らかに失敗したほか、監督や規制システム全てが失敗した」という認識を示した。

「そのため、われわれは全てを精査している」と付け加えた。

またSVBおよびシグネチャー・バンクの破綻によって銀行セクターに対する投資家の信頼が大きく失墜し、株価が暴落し、本格的な金融危機の懸念をあおったことについて「これまでに経験したことのないような異常な規模とスピードだった」とし、「われわれ全員がこのような大規模な銀行破綻に驚くほど不意を突かれた」とした。

これらの問題をエスカレートさせないために、なぜFRBは銀行に対し停止命令などの強制的な措置を検討しなかったのかとのアン・ワグナー下院議員(共和党)の質問に対しては、そのような懸念は「もっともな指摘」であり、FRBが今後検討すると応じた。

バー氏は、SVBのストレスを初めて認識したのは破綻の前日に当たる9日午後だったとしつつも、SVBは同日午前時点で預金は安定していると監督当局に報告していたと述べた。

その上で「可能な限りの担保を10日にFRBの割引窓口(ディスカウント・ウィンドウ)に差し入れるため、FRBのスタッフは9日午後から夕方、10日午前までSVBと連携した」と明らかにした。

28日に上院銀行委員会で行われた公聴会では、バー氏はSVBの金利リスクモデルは「現実と全く整合しておらず」、最高リスク責任者の不在は「ひどい」リスク管理体制だったことを示していると証言した。

さらに、今後のFRBによる政策決定については「入手されるデータ、そして金融情勢の変化を見極め、会合ごとに判断を下す」と述べた。

ここ1年にわたるFRBの積極的な利上げは十分にコミュニケートされており、金融機関の経営陣が不意を突かれることはなかったはずという認識も示した。

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