- 2023/03/30 掲載
午前の日経平均は4日ぶり反落、配当権利落ちが重し 海運株が安い
日経平均は55円安でスタート。その後は徐々に下げ幅を拡大し、一時、前営業日比で232円安の2万7651円まで下落した。前引けにかけては200円超安で推移した。きょうは3月期末の配当の権利落ち日ということもあり、高配当銘柄を中心に売りが膨らんだ。一方、ドル/円相場が前日の取引時間中に比べ、円安方向に振れたことで、輸出関連銘柄の一角は買われた。
野村証券の小高貴久シニア・ストラテジストは「配当落ち分で日経平均は255円程度押し下げられているとみるので、それを考慮するとまあまあいいのでは」と指摘。後場にかけては、新規材料難から、横ばい圏で推移するだろう、との見方を示した。一方、「きょう、明日にかけては期末特有の要因で読みにくい2日間となりそうだ」(国内証券のストラテジスト)との声も聞かれた。
前日の米国市場では、主要3指数が1%以上上昇しており、とりわけハイテク関連や半導体株の上昇が目立った。その流れを受け、東京市場でも寄り付きは指数寄与度の大きい半導体関連銘柄が堅調に推移したが、前場中盤にかけてはマイナスに転じた。
TOPIXは0.87%安の1978.17ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆3716億0600万円だった。東証33業種では、海運業や石油・石炭製品、証券業など28業種が値下がり。精密機器やゴム製品、空運業など5業種は値上がりした。
個別では、ソフトバンクグループや東京エレクトロンが軟調。川崎汽船などの海運株も売られた。三菱UFJフィナンシャル・グループなど、大手行も軒並み下落した。一方、三菱自動車工業は堅調。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが428銘柄(23%)、値下がりが1353銘柄(73%)、変わらずが36銘柄(1%)だった。
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