- 2023/04/03 掲載
中国大手銀、金融危機対策でリスク管理強化を=業界幹部
中国建設銀行の信用管理担当者Xie Xiaoxue氏が1日付の中国人民銀行(中央銀行)の機関誌「中国金融」に寄稿し、米シリコンバレー銀行(SCB)の破綻について、規制要件とリスク管理手段を銀行が厳格に順守すべきことを示していると指摘。
怠った場合、銀行は「巨大なリスクに直面する」可能性が高くなると警告。「中国の商業銀行はリスク管理組織の構造を絶えず改善し、健全かつ慎重な措置によりリスク管理を強化すべき」と訴えた。
国内銀行はストレステスト(健全性審査)などの手段を十分に活用し、市場参加者の財務状況の変化や景気変動の影響を測るべきと述べた。
そうすることで銀行は短期的な資金調達難や、資産と負債の残存期間(デュレーション)の不一致に起因するリスクに対処する能力を、中長期的に評価することができるとした。
中国工商銀行の董事長を務めた姜建清氏は同じく中国金融で、中国の銀行は海外資産を取得する際に「システミックな金融リスクがない」という点を守るべきと指摘。危機後に海外資産を安く購入する際に銀行は慎重であるべきとし、買収する企業の問題が完全には把握できず、買い手に大きな負担がかかる可能性があると指摘した。
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