- 2023/04/04 掲載
ベア、過去最高水準=平均5647円、金属労協中間集計―23年春闘
自動車や電機などの産業別労働組合で構成する金属労協(3102組合)は4日、2023年春闘の3月末時点の中間集計を発表した。基本給を底上げするベースアップ(ベア)は、平均で5647円(前年同時期比3912円増)。物価急上昇を背景に満額回答が相次いだ大手企業の賃上げ機運が中小企業にも拡大しつつあり、現行の集計方式で過去最高水準となった。
要求書を提出した2520労組のうち、半数程度が妥結しており、1082労組がベアを獲得した。主要産別のベア獲得は、自動車総連が384労組で平均5419円、電機連合が65労組で同6515円などとなった。金属労協の金子晃浩議長は記者会見で、妥結した労組のうち8割がベアを引き出したとして「(賃上げ機運が)例年にないレベルでの広がりを見せている」と指摘。本格化している中小企業の労使交渉へのさらなる波及に期待感を示した。
【時事通信社】 〔写真説明〕2023年春闘労使交渉の回答状況について説明する金属労協の金子晃浩議長(左から2人目)=4日午後、東京都中央区
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