クレディ・スイスが最後の株主総会、会長が立て直し失敗を謝罪

[チューリッヒ ４日 ロイター] - スイスの金融大手クレディ・スイスは４日、最後の株主総会を開催し、アクセル・レーマン会長は同行が破綻寸前まで追い込まれたことを謝罪した。

クレディ・スイスはＵＢＳが救済買収し、１６７年の歴史に幕を閉じた。総会が行われたコンサート会場の外では抗議する人々が集まった。

レーマン氏は「運命の週」が始まるまでは同行が存続できると信じていたが、立て直す時間がなくなったと説明。「信頼の失墜を食い止めることができなかったことをおわびする。本当に申し訳なかった」と謝罪した。

「われわれは解決策を見出そうと最後まで懸命に戦った。しかし最終的には、買収か破綻の２つの選択肢しかなかった。買収を成立させなければならなかった」と振り返った。５人の取締役は再選を辞退するとも述べた。