独サービスＰＭＩ、3月53.7に上昇　需要回復で5月以来の高水準

［ベルリン　５日　ロイター］ - Ｓ＆Ｐグローバルが５日発表したドイツの３月のサービス部門購買担当者景気指数（ＰＭＩ）改定値は５３．７で、２月の５０．９から上昇し昨年５月以来の高水準となった。需要が回復し、雇用が拡大した。

Ｓ＆Ｐグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミクス・アソシエイトディレクター、フィル・スミス氏は「ドイツのサービス業は第１・四半期を拡大基調で終えた。昨年末にかけて低迷した需要の回復が継続し事業活動の改善が加速した」と述べた。

ただ、これで２四半期連続のマイナス成長を回避できるかはまだ分からないとし、「３月は企業の信頼感が低調で、製造業の新規受注は低迷した。第２・四半期は良くて小幅な成長だろう」と述べた。

投入価格と販売価格の上昇は減速したものの、なお高水準だった。

「サービス業での値上がりは鈍っているが、３月のインフレ率は高止まりし、コアの物価圧力が依然強かった。利上げはまだ続く可能性がある」と述べた。

製造業とサービス業を合わせた総合ＰＭＩは５０．７から５２．６に上昇。主にサービス部門の改善が寄与した。