- 2025/05/14 掲載
SUBARU、今期の業績予想未定 関税などで「合理的な算定困難」
Maki Shiraki
[東京 14日 ロイター] - SUBARUは14日、2026年3月期の連結業績予想(国際会計基準)を未定とすると発表した。米国関税の影響などで「現時点で合理的な算定が困難」とした。IBESがまとめたアナリスト18人の予想平均は3617億円。
大崎篤社長は決算会見で、今期業績予想は「合理的な算定が可能となった段階で速やかにアップデートする」と説明した。米関税政策については、仮に今期を通じて影響を受けた場合でも「さまざまな対策を講じ、まずは営業利益1000億円レベルを狙う」とし、生産性向上や収益機会を創出して積み上げを目指すという。
電気自動車の生産に向けた矢島工場の工事の影響で生産制約があるものの、今期の生産・連結販売は90万台を計画する。前期の生産実績は同2.4%減の94万6000台、連結販売実績は同4.1%減の93万6000台だった。
同時に発表した25年3月期の連結決算は、営業利益が前年比13.4%減の4053億円だった。円安効果が960億円押し上げたものの、販売の減少や販売奨励金の増加で1231億円圧迫された。
米国市場向け販売奨励金は1台当たり2000ドルと前期比で800ドル増え、グローバル全体の販売奨励金総額は同668億円増加した。
PR
PR
PR