- 2023/04/06 掲載
米利上げ、5月も必要か判断は時期尚早=クリーブランド連銀総裁
[5日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は5日、金利は上昇する必要があるとの見方を示しながらも、5月に開催する次回の連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを実施する必要があるかどうかを判断するのは時期尚早という認識を示した。
メスター総裁はブルームバーグTVとのインタビューで、5月2─3日のFOMCで0.25%ポイントの利上げは確定しているかとの質問に対し、「まだ多くのデータの発表が控えており、経済がどうなっているのか見ていきたい」と述べた。
メスター総裁は前日、ニューヨークでエコノミスト向けに行った講演で、経済は減速に向かっているように見えるが、米連邦準備理事会(FRB)はさらなる利上げを行う可能性が高いとの見方を表明。
この日も、高水準にあるインフレを抑制するために金利を「もう少し高くする」必要があるとの考えを改めて表明した。
また、米地銀2行の破綻やクレディ・スイスの経営不安などによって経済見通しの不確実性は高まり、FRBはこうした最近の銀行セクター混乱の期間や規模をなお把握していないと語った。
同時に、深刻なストレスが持続しているようには見えないと指摘。「企業は景気減速に備えているが、多くの企業から状況はまだかなり良好との報告を受けている」とし、「信用の質はなお良好だ。銀行関係者からは信用の質は引き続き良好という情報を耳にしている」と述べた。
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