- 2023/04/07 掲載
米国株式市場=上昇、アルファベットに買い 雇用統計に注目
[6日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して終了した。景気減速への懸念から7日に発表される3月の雇用統計に注目が集まる中、グーグルを傘下に持つアルファベットに買いが入ったことで押し上げられた。
米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)はグーグルが検索エンジンに人工知能機能を追加する計画と報道。アルファベットのほか、マイクロソフトが特にS&P総合500種の上昇に大きく貢献した。アルファベットは3.8%高、マイクロソフトは2.6%高。
この日発表された新規失業保険週間申請件数は、前週から1万8000件減少し22万8000件となった。ロイターがまとめたエコノミスト予想は20万件だった。ただ、前週分が当初発表から4万8000件上方改定された。
今週に入り、雇用データなど景気減速の兆しを示す指標が相次ぎ、市場はここ数日に下落していた。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「労働市場の軟化は米連邦準備理事会(FRB)の5月利上げ停止につながることから良いニュースなのか、実際に景気後退が起こることを意味するため悪いニュースなのか、市場は決めかねている」と指摘した。
S&P主要11セクターでは8セクターが上昇。通信サービスが1.71%高、公益事業が0.74%高と上げを主導した。
あすからの連休を控える中、一部の投資家はすでに休暇に入っており、米取引所の合算出来高は90億株と、直近20営業日の平均である127億株を下回った。
週間ではS&Pは0.1%安、ダウ工業株30種は0.6%高、ナスダック総合は1.1%安となった。
景気後退懸念から重機メーカーのキャタピラーは2%下落し、過去3営業日の下落率は9%となった。
映画館チェーン大手AMCエンターテインメント・ホールディングスは21%急伸。優先株を普通株に転換する計画を実施するために同社が求めた関連措置の解除を米裁判所が退けた。
有名ジーンズ「リーバイス」を製造するリーバイ・ストラウスは16%急落。四半期決算が減益となった。
JPモルガン・チェース、シティグループなど米銀大手の決算を皮切りに、来週から第1・四半期の決算シーズンが始まる。
リフィニティブのデータによると、S&P500採用企業の第1・四半期利益は前年比5%減少する見通し。
S&P500採用銘柄では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.2対1の比率で上回った。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 33485.29 +2.57 +0.01 33420.96 33525.96 33325.37
前営業日終値 33482.72
ナスダック総合 12087.96 +91.10 +0.76 11939.08 12098.50 11898.36
前営業日終値 11996.86
S&P総合500種 4105.02 +14.64 +0.36 4081.15 4107.32 4069.84
前営業日終値 4090.38
ダウ輸送株20種 13966.32 +51.83 +0.37
ダウ公共株15種 970.79 +7.33 +0.76
フィラデルフィア半導体 3071.77 -14.21 -0.46
VIX指数 18.40 -0.68 -3.56
S&P一般消費財 1129.59 +0.56 +0.05
S&P素材 501.51 -1.10 -0.22
S&P工業 827.76 -0.21 -0.03
S&P主要消費財 787.45 +0.63 +0.08
S&P金融 531.81 +1.63 +0.31
S&P不動産 232.97 +1.59 +0.69
S&Pエネルギー 654.14 -9.77 -1.47
S&Pヘルスケア 1557.33 +3.50 +0.23
S&P通信サービス 196.00 +3.29 +1.71
S&P情報技術 2608.75 +17.58 +0.68
S&P公益事業 354.72 +2.59 +0.74
NYSE出来高 8.01億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 27695 + 165 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 27630 + 100 大阪比
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