- 2023/04/07 掲載
G7、経済安保と成長の両立を=議長国日本に期待、「植田日銀」支持―IMFトップ
【ワシントン時事】国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は6日、ワシントン市内で時事通信のインタビューに応じた。先進7カ国(G7)が対中国を念頭に経済安全保障での連携を図る中、分断が深まれば「成長に悪影響を及ぼす」と主張。経済安保と成長の両立に向け、今年のG7議長国・日本の指導力に期待を示した。また、植田和男次期日銀総裁の下で金融政策の変更が行われれば、支持すると表明した。
世界経済は、米中対立や高インフレ、米銀破綻に端を発した金融不安に見舞われ、約30年ぶりの低成長が見込まれている。専務理事は日本の物価も上昇しているとして「日銀が金融政策にさらに柔軟性を持たせるのは妥当だ。IMFは日銀と極めて良好な協力を続けたい」と強調。インフレ抑制に向けて欧米の中央銀行が利上げを進める中、日銀が大規模緩和路線の修正が必要と判断した場合は「明らかに支持する」と断言した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに応じる国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事=6日午前、ワシントン市内
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