- 2023/04/14 掲載
ドイツ、途上国の債務再編巡り中国の譲歩姿勢を歓迎
中国政府はこれまで、途上国の債務再編に際しては債権国とともに国際開発金融機関も損失を負担すべきだと要求していたが、関係者によると、中国はこうした要求を取り下げる見通しという。そうなれば、交渉の進展を阻んできた大きな障害が解消することになる。
国際通貨基金(IMF)・世界銀行の春季会合に出席するためワシントンを訪問しているリントナー氏は、中国は「主要債権国としての責任をようやく受け入れたようだ。ドイツ政府はこれを前進と見ており、歓迎する」とした上で「中国は難しい交渉相手だが、債務問題の解決には中国の関与が必要だ。そうでなければ、何も進展しない」と述べた。
中国はアフリカやアジアの多くの高債務国にとって大口の債権国で、債務再編を加速させるため譲歩するよう繰り返し迫られている。
中国との貿易関係についてリントナー氏は、リスクを回避するためには多角化が必要だが、デカップリング(分断)は必要ないと強調。「デカップリングは短期的にすらドイツ経済の利益にはならないし、世界経済全体の分断は誰の利益にもならない」と語った。
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