- 2023/04/15 掲載
JPモルガン、第1四半期52%増益 金利収入増 ダイモン氏「なお嵐の雲」
一時的費用を除く1株当たり利益は4.32ドルで、リフィニティブがまとめたアナリスト予想の3.41ドルを上回った。
午前の取引でJPモルガンの株価は7.6%上昇した。
収入は25%増の383億ドル。
地銀2行の破綻などを背景とした見通しの悪化を踏まえ、積み増した貸倒引当金は23億ドルと、前年比56%増となった。
純金利収入(NII)は49%増の208億ドル。今年のNII見通しは810億ドルと、従来の740億ドルから上方修正した。
金利上昇を背景に、コンシューマー・コミュニティ・バンキング部門の収入は80%急増の52億ドル。一方、投資銀行部門の不調は続き、24%の減収。株式トレーディング収入は12%減、債券トレーディング収入は横ばいだった。
ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)は堅調な消費意欲や財務状況、企業活動に言及し、「米経済は引き続き総じて健全」としつつも、「過去1年注視してきた嵐の雲はなお地平線上にとどまっていおり、銀行業界の混乱がこうしたリスクに拍車をかけている」と述べた。
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