- 2023/04/20 掲載
中国当局、債券市場の改変目指す 先月の混乱から教訓も=関係筋
当局は3月15日、IDBに対し、リアルタイムの債券価格データを情報ベンダーに提供することを禁止した。2日後に解除されたが、圧倒的シェアを持っていた金融情報プラットフォーム「qeubee」にはデータ配信が再開されなかった。
中国当局は停止措置の理由を公に説明していない。
IDBは当時、価格データを情報端末に提供することは事業に含まれず、データセキュリティーに懸念があると当局から説明を受けていた。
ただ、複数の当局筋によると、qeubeeを運営する寧波森浦信息科技がIDBのタレットプレボンSITICO(中国)と結んでいた独占契約に懸念があり、これを廃止に持ち込みたいという意向が働いたという。停止措置の解除後、タレットプレボンのデータはqeubee以外のプラットフォーム全てに提供されるようになった。
ただ、関係筋によると、この時の市場の反応の大きさに当局は意表を突かれたという。ある関係筋は「今後は当局間の連携が強まるだろう」と述べた。
それでもなお、当局はさらなる改変を目指しており、特定のIDBや情報ベンダーの監督を強化する可能性がある。
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