メルセデス・ベンツ、ロシア資産売却で買い戻し条項に合意

［１９日　ロイター］ - ドイツ自動車大手メルセデス・ベンツは１９日、ロシア資産の売却で、買い戻しオプションに合意したと明らかにした。この資産売却は正式に承認されており、同社のロシア撤退が一歩近づいた。

メルセデスは２０２２年３月上旬に対ロシア輸出と現地生産を停止。また製造・金融サービス子会社の株式を現地自動車ディーラーのアフトドムに売却することで合意している。

メルセデスはロシア市場から撤退する意向だが、取引完了には契約上の合意実行が条件で、これから早期実行を目指すという。

その上で、買い手側とはロシアに対する制裁解除後に株式を買い戻すことができる条項に合意していると説明した。

西側企業がロシアから撤退する取り決めには政府委員会の承認が必要になる。企業は将来の復帰の可能性を持たせる買い戻し条項を盛り込むことが多い。