- 2023/04/20 掲載
仏ルノー、第1四半期は30%増収 販売台数回復
[パリ 20日 ロイター] - フランス自動車大手ルノーは20日、第1・四半期の売上高が30%増加したと発表した。販売台数の回復と価格上昇が奏功した。
「メガーヌ」「アルカナ」「オーストラル」の電気自動車(EV)バージョンなど、複数のプレミアムモデルの発売を受けて、同期間の販売台数は14.1%増の53万5000台となった。同社の販売はこれまで4年連続で減少している。
売上高は115億ユーロ(約126億ドル)。同社が提示したアナリストのコンセンサス予想の110億8000万ユーロを上回った。
ルノーは2023年について、グループの営業利益率を少なくとも6%、自動車事業のフリーキャッシュフローを少なくとも20億ユーロとするという目標を確認した。
また、第1・四半期末時点の欧州での受注残高は販売台数の3.3カ月分と発表。今年いっぱいは目標(2カ月分)を上回るとの見通しを示した。
欧州での1─3月の販売台数は27.3%増と市場平均の16.2%増を上回った。
ルノーは新型コロナウイルス危機と世界的な半導体不足による打撃が他社よりも大きかった。再建に向けてEVと利益率の高いモデルに注力して利益拡大を目指している。
24年にミニバン「エスパス」のスポーツ用多目的車(SUV)モデルの投入や、主力のコンパクトカー「クリオ」のモデルチェンジなどを予定している。
米EV大手テスラが米国、中国、欧州で値下げしたことを受けて、ルノーは今週、世界的に価格を見直すと発表した。同社は昨年、欧州のEV販売台数でテスラ、独フォルクスワーゲンに次いで3位だった。
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