- 2023/04/20 掲載
午前の日経平均は小反発、円安やインバウンド期待が支え
日経平均は130円安でスタートした後、徐々に下げ幅を縮小し、プラスに転じた。高値警戒感が重しになった一方、「特段の売り材料はない」(国内証券のストラテジスト)とみられており、押し目買いが入った。指数寄与度の高い半導体関連は朝方弱かったが徐々に持ち直し、下げ幅を縮小したりプラスに転じた。
円安が相場の支えになったほか、訪日外国人客数の回復基調が伝わり、百貨店などインバウンド関連の一角もしっかり。空運や電鉄は利益確定売りが重しになったが「中国からの訪日客の回復にはまだ余地がある。水際対策が5月8日以降、コロナ禍前に戻るため、期待は継続するのではないか」(野村証券・投資情報部の沢田麻希ストラテジスト)との声があった。
株主還元策が好感されたNOKが大幅高となった。東証は低PBR(株価純資産倍率)企業に改善要請をしており「効果の広がりが改めて意識され、相場全体の支えにもなった」(別の国内証券のアナリスト)との指摘もあった。
銀行や保険といった金融株が強く「日銀による物価見通し上方修正の思惑があり、政策修正への期待が維持されているようだ」(沢田氏)との見方が聞かれた。
TOPIXは0.06%安の2039.25ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆1025億7600万円だった。東証33業種では、値上がりはパルプ・紙や銀行、保険など15業種で、値下がりは海運や情報・通信、卸売など18業種だった。
松屋が大幅高となったほか、みずほFGは堅調。東京エレクトロンは朝安後にプラスとなった。一方、三菱商事や日本郵船、ソフトバンクグループは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1044銘柄(56%)、値下がりは671銘柄(36%)、変わらずは119銘柄(6%)だった
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