• 2023/04/21 掲載

FRBにはまだ利上げ余地、引き締めは終盤=クリーブランド連銀総裁

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[ニューヨーク 20日 ロイター] - 米クリーブランド地区連銀のメスター総裁は20日、米連邦準備理事会(FRB)にはまだ利上げの余地があると述べるとともに、昨年から行ってきた積極的な金融引き締めが終わりに近づいていることを指摘した。

オハイオ州アクロンで行われた講演で、メスター氏は「製品市場と労働市場の双方において、需要は依然として供給を上回っており、インフレは依然として高すぎる。インフレ率を2%まで持続的に低下させるためには、今年は金融政策を一段と制限的な領域へと進める必要があるとみている」とした。

一方、需給の不均衡は改善傾向にあり、利上げの累積的な影響がみられることから、「引き締め局面は始まりよりも終わりにずっと近い」とも指摘した。また、利上げ幅は経済次第だとした。

メスター氏は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持たない。

また銀行問題を巡っては、金融環境の引き締めに拍車をかけ、FRBの政策判断に影響を与え得ると指摘。政策運営に「慎重」である必要性を指摘した上で、こうした金融情勢の変化は「金融引き締めと同じ方向に働く」と述べ、FRBは「今後の金融政策の適切な道筋を調整するため」状況を把握する必要があるとした。

失業率については、現在の3.5%から4.5─4.75%に上昇するとの見通しを示した。インフレ率は、年内に3.75%まで鈍化し、2025年にはFRBの目標である2%に回帰するとした。

講演後の質疑応答では、FRBの行動を受け成長率が大幅に低下しても、景気後退(リセッション)を回避する公算が大きいと確信しているとし、「無論、ソフトランディング(経済の軟着陸)がわれわれの目指すものだ」と語った。

成長率が1%を大幅に下回る可能性もあるとしつつも、完全な経済の縮小は免れる見通しとし、たとえ景気後退に陥っても、経済の回復力を踏まえると、深刻な景気後退にはならないという認識を示した。

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