海外勢の中国債保有、3月に増加　資本流入継続へ＝外為管理局

［北京　２１日　ロイター］ - 中国国家外為管理局の報道官は２１日、海外勢が３月にオンショア人民元建て債券の保有高を増やしたと指摘、景気回復の兆しが出る中、今後さらに資本流入が拡大するとの見通しを示した。

報道官は、ドルの下落、米中の金利差縮小、中国経済回復の兆しが資本流入に寄与したと指摘。「中国経済の回復は続き、金融市場の対外開放も着実に進む。外資流入の余地が依然としてある」と述べた。

債券と株式に占める外国投資の比率は依然として比較的低いという。

海外機関投資家は２月、銀行間市場で中国オンショア債の保有を総額７６４億元（１１１億ドル）減らした。減少は２カ月連続。中国人民銀行（中央銀行）上海本店は３月の公式統計をまだ発表していない。

外為管理局の報道官は、海外市場のショックに起因するリスクを回避する方針も表明。外為市場の慎重な運営と金融安定を維持するため「あらゆる努力をする」と述べた。

「外部環境には依然として不安定要因と不透明要因が見られる」とし、さまざまな要因の影響を引き続き監視・分析し、マクロプルーデンス管理と手段を改善すると述べた。