- 2023/04/21 掲載
今年の中国GDP予想、大手金融機関の上方修正相次ぐ
[21日 ロイター] - BofAグローバル・リサーチは21日、今年の中国の国内総生産(GDP)伸び率予想を5.5%から6.3%に上方修正した。今週発表された第1・四半期の成長率が市場予想を上回ったことを受け、予想の引き上げが相次いでいる。
BofAは、第1・四半期の大規模な信用供与で今後数四半期、循環的な成長の勢いが増すと分析。経済再開以降、個人消費主導で力強い回復が進んでいることが今週発表の好調な第1・四半期GDP統計で確認されたと指摘した。
「われわれの見解では、新たな信用サイクルが始まりつつあり、投資の伸びが消費以上に押し上げられ、中国の循環的な勢いが増すだろう」とBofAのエコノミストは述べた。
企業の借り入れ需要が回復し、新規融資の条件が改善して安定化しているとの声が商業銀行から出ていると指摘した。
JPモルガン、シティグループ、UBSも今週、今年の中国のGDP伸び率予想をそれぞれ6.4%、6.1%、5.7%に上方修正。モルガン・スタンレーは5.7%に据え置いたものの、上方修正する可能性を示唆した。ゴールドマン・サックスは6.0%に据え置いた。
政府系の北京日報は20日、北京市の域内総生産が第1・四半期に前年比3.1%増加したと報じた。
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