- 2023/04/25 掲載
午前の日経平均は続伸、年初来高値 好決算銘柄に買い
日経平均は104円高と、底堅く始まった。寄り付き後は上げ幅を拡大し、200円超高となる場面もあった。半導体株や主力株がしっかりだったほか、好決算を発表した銘柄の買いが先行した。一方、東証プライム市場では7割以上の銘柄が上昇し、「業種別の色合いはみえず幅広く買われている」(国内証券・ストラテジスト)との声も聞かれた。
上昇が一服するともみ合う展開が続き、前引け終盤にかけては方向感に乏しい動きとなった。
市場では「海外投資家を中心とした買い戻しが活発で、日経平均の地合いはしっかりしている」(丸三証券・エクイティ部長、丸田知宏氏)との受け止めが聞かれた。東証による低PBR(株価純資産倍率)企業への要請も支援材料になっているという。
国内では企業の決算発表の本格化を控え、「もともと(企業業績への)期待値が低い分、良い内容が確認されれば日経平均は上値追いの展開となりそうだ」(丸田氏)との声があった。次の節目としては、昨年8月に付けた高値(2万9222円77銭)が意識されるという。
TOPIXは0.56%高の2048.76ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1879億8900万円だった。東証33業種では、証券、その他製品、陸運など29業種が値上がり。鉄鋼、電気・ガス、空運など4業種は値下がりした。
個別では、前日に好決算を発表したニデックが3.1%高となり、日経平均を5円ほど押し上げた。
政府が25日、最先端半導体の量産を目指すラピダス(東京都千代田区)に2600億円の追加支援を決定したことが好感され、東京エレクトロン、アドバンテストがそれぞれ1%超高となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1371銘柄(74%)、値下がりが383銘柄(20%)、変わらずが82銘柄(4%)だった。
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