- 2025/07/25 掲載
統合・合併、「今はない」=独自に成長目指す―藤原・名古屋銀頭取
名古屋銀行の藤原一朗頭取は24日までにインタビューに応じた。地元の愛知県では1月、あいちフィナンシャルグループ傘下の愛知銀行と中京銀行が合併し、あいち銀行が発足した。これに対して藤原氏は「新たに競合が増えたわけではない。全く意識していない」と強調。他行との経営統合や合併については「今はない」と述べ、独自に成長を目指す考えを示した。
あいち銀の預金残高は6兆円弱に膨らみ、名古屋銀(5兆円強)を上回った。ただ藤原氏は、他県や異業種から新たな銀行が参入してきたわけではないと指摘し、今後も「奇をてらったことをせず、今まで通り(の取り組みを)地道に愚直に続けていく」と語った。
藤原氏はかつて日本興業銀行(現みずほ銀行)で勤務し、富士銀行、第一勧業銀行との合併を経験した。近年、全国で地方銀行の再編が相次ぐが、藤原氏は当時の実体験も念頭に「(再編は)ものすごく労力がかかる」と指摘。「労力以上の効果がないと経営統合や合併はしない。当面はこの形でしっかりと独立して(収益力などを)磨いていく」と述べた。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える名古屋銀行の藤原一朗頭取=7日、名古屋市中区
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